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2011年2月 3日 (木)

「強いプログラム」にこめられた意味

Interface誌で連載記事を書き始める前、決めていたテーマは、組込みソフトウェア開発ビギナ~初級者向けに、設計することの大切さを伝える記事にしたい。ということのみでした。

連載の内容を煮詰めるなかで...
さて、この記事で目標とするソフトウェアはどんなものだろう。と考えてみました。その結果として連載タイトルとしてつけたものが「強いプログラム」です。

では、ココでいう「強いプログラム」とは何を意味しているか、そのヒントは連載1回目のコラムにあります。

~Interface 2011年1月号 記事より転載~
コラム1:動くことと、使えること
 ソフトウェアに限らず,昔から技術の世界では,「動く」ことと「使える」ことは別だと伝承されてきました.動くソフトウェアを作るのは,時間とパワーさえかければできます.一方で,使えるソフトウェアを作るのは困難です.ソフトウェアの使えるという言葉には二つの意味があります.それは「安心して使える」こと,もう一つは「次もまた使える」ことです.
 ここで,安心するのもまた使うのも,主語は他人であるということも重要です.未来の自分も他人です.ですから,他人に対して,使える根拠を示せる必要があります.要求仕様から頭の中だけで思い描いたものをコードに落としても,誰にもそれが正しいと説明することはできません.
 コンピュータは素直な装置ですから,プログラム・コードの通りに動作します.ですから,基本的に「コードはすべてを物語り」ます.しかし,残念なことに,「ヒトはコードからすべてを読みとれない」のです.他人が安心して使えるためには,ヒトが理解できるものを設計情報として残すことも必要です.
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このコラムにあるように、後々安心して使え、次もまた使えるプログラムなどを、”強いプログラム” という表現にしてみました。

それならば 「使えるプログラム」 の方が、適切なタイトルではないかと、思われることでしょう。
では何故、「使えるプログラム」 ではなく、「強いプログラム」という言葉にしたか...

実は、このタイトルを最初に付けたのは、編集担当のT嬢です。
私の方では、連載タイトルが決められず、”よい設計”とか、”理解しやすいソフトウェア” などの言葉が浮かんでいました。適切なタイトルが浮かばないまま、原稿を読んだT嬢が、バシッと付けてくれたのが「強いプログラムを作るテクニックを学ぶ」というモノでした。
それを見て、 「これは、いいかも!」 と乗っかったわけです。

設計して、品質の高いソフトウェアを目指す。
仕様や環境の変化に対応しても崩れにくい、強い基本設計を持ったプログラム。
たとえ不具合が混入しても、すぐに患部を見つけ出せる強い体質のプログラム。
そんなことをイメージして、「強い」という言葉を最終的に選びました。

※ 関連記事: Interface 2011年1月号

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